UniqueNotes ~やさしい療育日記~

心とからだの「発達」と「療育」発達ゆっくりの長男と次男を育てる二児の母が発達障がいに向き合う日々をつづります

発達をうながす語りかけ~ことばの遅れを気になりだして意識した3つのこと~

1歳半検診の時に、「わんわん」や「ブーブー」がかろうじて言えたくらいで、「ママ」や「マンマ(ごはん)」、「ミンミ(ミルク)」など自分の意思(欲求)を伝える手段としてのことばはまだ出ていませんでした。

 

おかしや飲み物が欲しい時は、泣いて知らせるか、私の手をひっぱって置いてあるところまで連れて行くなど、ことば以外の方法で自分の欲求を表していました。

 

ことばがなかなか出てこないな・・・もう少し待てばいいよね・・・

 

周りのお友達や、保育園の先生に聞いても、返ってくる言葉は、

「個人差があるから大丈夫ですよ~」

「男の子だから、ひとりめだからだよ~」

と言ってくれます。

 

でも、やっぱり気になる・・・

鼻腔狭窄で泣くと呼吸がしにくいからと、NICUを退院する際にちゅっちゅ(おしゃぶり)の使用をすすめられて、1歳になっても外れないからかな・・・。

 

そういえば、夜泣きがはげしくて1時間以上泣き止まない日が増えてるような気がする・・・

 

発達をうながす為に意識した3つのこと

 

「ことば 遅れ 1歳半」とインターネットで検索すると「発達障がい」や「自閉症」というキーワードがたくさん出てきます。

 

心配のしすぎかな・・・もう少し待つってどのくらい?2歳くらい?3歳??

 

・・・なにか、私に出来ることはないのかな?

 

いろいろと悩んで、かかりつけの先生に聞いたり、

本を読んで勉強して、日々の生活で意識して取り入れたのが、

 

1、オノマトペ(音や状態などを表す言葉)を積極的に使ってみよう。

2、先回りしてしてあげるのではなく、こどもが動く(話す)まで待とう。

3、なにかできたら(話したら)、すかさずほめよう。

「少しずつ、かんたんに出来ることから、ひとつずつ」

の3つのことです。

 

発達がゆっくりで、ことばだけでなく、身の回りのこと(コップでお茶を飲む、手づかみではなくスプーンで食べる)や社交性(オムツはずれや他のお友だちとあそぶ等)にも遅れを感じていたので、ひとつひとつ丁寧に教えてあげよう、そう思いました。

それまでは、子どもはじぶんで育っていくから、見守ろう。というスタンスで子育てをしていました。

でも、長男の場合は自分のしたいことが出来ないと、気持ちをコントロールできずにかんしゃくがはげしくなり、「どうしたら分かってくれるの~?」と困っていたのかもしれない。

ひとつひとつの発達が「当たり前」にできると思い込んでいたことを、くよくよ後悔してもしかたない・・・

いまから前向きに意識して、「やさしい語りかけ」をもっと意識して増やしていこうと決めました。

 

4歳になり、療育センターに通いだしましたが「言語療法」はまだ始めていません。

というよりも、はじめられない(テーブルとイスのあるお部屋に座って、マンツーマンでST(言語療法士)の先生の話を聞くなど、着席行動が苦手な長男にとって、それは無理に等しく、OT(作業療法)の先生から、まずは体の体幹を鍛えて姿勢保持からですね、と言われていました)ので、家庭での「語りかけ」がことばの練習の中心となっています。

 

ちょっとずつ、

自分のことばをつかって気持ち(パン、ちょうだい。ねんど、あけて。など)を表現したり、

 

実況中継のように身の回りで起こったことや、目で見たこと(おおきい、はっぱ。あかいあかい、にんじんさん。など)を説明してくれるようになりました。

 

大学で学んでいたことや、病院の先生から聞いてアドバイスされたことをメモして、私なりに意識している3つのことは、今でも生活の場・遊びの場に取り入れて実践しています。

 

大人だって、ほめられると嬉しい。子どもはもっとほめられると嬉しい。

「やる気」がでて、また「ほめられたい」と思って、がんばって、できるようになったら子ども自身がいちばん嬉しい。

 

嬉しい!楽しい!と感じるコミュニケーションの中で、一歩一歩(スモールステップ)できることが増えていけるように、少し意識して応援していきたいと思います。

 

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(水てっぽうを使って、指先のちからをあそびながら身につけています。本人は水遊びが楽しくてなかなか家に入ってくれません 笑)

 

向日葵

 

 

発達支援センターってどんなところ?【手続き編】~療育センターとの比較をふまえて~

長男は月に1〜2回、県の療育センターに通っています。

療育センターは、小児科の先生による診察を受けて、脳血管疾患の医療行為としてOT(作業療法)によるリハビリを受けています。そのため、保険証と受給者証(こども医療受給者証)が必要です。
これに対して、毎週金曜日に通っている発達支援センターは福祉の支援という位置付けで、保険証などを必要としません。(医療行為ではない)

療育センターと発達支援センターのちがい

 

【療育センター】
〈分野〉医療行為
〈必要な書類〉保険証・医療受給者証(自治体によって異なります)
〈必要な手続き〉病院からの紹介
〈費用〉基本的には保険適用のため実費はありません。
〈付添い〉母子同伴

【発達支援センター】
〈分野〉福祉
〈必要な書類〉通所受給者証
〈必要な手続き〉保護者による市への申請(3歳児検診など、保健師さんから紹介される場合もあります)
〈費用〉負担上限月額内で利用料を支払い(所得に応じて)
〈付添い〉母子分離、母子同伴は支援センターによって様々 (長男の通う施設は母子分離です)

 

発達支援センターへの道のり

 

長男の通っている療育センターは、自宅から車で往復2時間かかるところにあります。


移動に時間がかかり、診察、リハビリを合わせると1回の療育に半日を要します。


また、家族のケア(認知症の祖母やこころが不安定な母)のこともあり、毎週通うことはできません。。。


もっと近い場所に療育できる場所はないか探していると、facebookを通じて今通っている発達支援センターを見つけることができました。


施設からすぐにメールで返答が来て、一度見学に来てください(^o^)、と快く迎えて頂いて…ドキドキしながら、コンタクトを取ったので、やさしい対応にすごく安心して見学の日を決めました。


ラッキーなことに、その施設は、昨年できたばかりの発達支援センターで、定員に余裕があり、今通っている幼児園(無認可保育園)と併用して利用できることになりました。

発達支援センターを利用するには?

 

発達支援センターに通うためには、まずはじめに、市の社会福祉課、障がい福祉課など福祉の窓口に通所受給者証の申請手続きをします。

私の場合、療育センターからの紹介というわけでもなく、月に1〜2回の療育以外に地元で何かできないか探して、発達支援センターに直接問い合わせ→施設見学→市に申請、という手順ですすめました。

【通所受給者証の申請】

①市の福祉課の担当者(社会福祉士)と面談
〈持ち物〉
・印鑑
・保険証(利用する本人:長男)
マイナンバーカード(利用する本人、保護者:父親が居れば、母親ではなく父親のマイナンバーや印鑑を求められました)
母子手帳(生育歴や発達の様子を問診)

②ケアマネージャーと面談、サービス等利用計画(ケアプラン)を立ててもらう。

月に何度利用したいのか、発達支援センターで何を支援してほしいのか等、本人や家族のニーズに基づく計画を作成。

③発達支援センターとケアマネージャーとの三者面談。

支援計画案の内容等について話し合いをします。利用頻度や施設の説明など。書類もたくさん作成しました。

 

発達支援センターに通い始めてまだ1ヶ月ですが、保育・生活や遊びの中で療育を取り入れてもらい、毎週楽しく過ごしています。

タイミングよく入れてよかったなぁ。

 

これから毎日の生活が、長男にとってキツイと感じるのではなく、楽しく成長できる場となるよう、
幼児園・発達支援センター・療育センター・家庭それぞれが連携してサポートしていけたらと思っています。

 

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 (公園ではジャングルジムで遊ぶのが大好き!夏に向けて体力づくりしています。)

 



向日葵

 

 

発達ゆっくりの長男、「待つ」練習をあそび(家庭療育)に取り入れるためのコツ。

長男は『待つ』ことが苦手です。
順番を待つのも苦手ですが、たとえば、アンパンマンのテレビを見ていて、CMが入ることがきらい。DVDのように早送りしたがります。

病院の待ち時間、外食してお料理が出てくるまでの待ち時間、日常生活で「待つ」ことはとても多くて、長男にとっては我慢の連続なのかもしれません。

先日の療育で、「待つ」ためのコツを教えてもらいました。

作業療法の最中に、お友だちが先に入っているボールプールで遊びたくなったとき、
「お友だちが先に使ってるから、ちょっと待ってね」と言うよりも、
「ちょっと待って〜3、2、1!いいよ!」
というように、次の動作を始めるまでに「カウントダウン」して待つ、という練習です。

どれくらい待てばいいのかを、短い言葉具体的に伝えてあげて、『待つめやす』を提示してあげると分かりやすいですよ、と先生に教えてもらいました。


今まで、「ちょっと待って」と何気なく家でも言っていましたが、この「ちょっと」とはどれくらいの長さなのか、「3、2、1」など終わりの合図を伝えることが息子にとって、大切だったのです。

…気付かなかったなぁ〜。
むむむ、これからはテレビを消したり、おやつをあげたり、外に出るときなど、少し意識してみよう!そう思いました。

待つためのコツ

 

・カウントダウン
「3、2、1」と数字で残り時間を知らせる。

・指をつかう
指を三本、二本、一本、と目で分かるように教えてあげると効果的。

・終わりの合図
さいごに、「いいよ」など待つ時間の終わりをおしえる。
*さいきんは、「おわり」などに言い換えたりもします。

家庭で無理のない程度に「待つ」練習を取り入れて、いろんなヒトと楽しくコミュニケーションが取れるようになる。


これができたら、長男の世界もきっと広がるはず。

 

好きな遊びを介して私以外の「ヒト」への意識を高めていけたらいいなぁと思います。

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 (体のバランスを整えるあそび・体幹を鍛えるトレーニングです)

 


向日葵

 

赤ちゃん、子どもにおすすめの絵本〜長男の0~1歳・2歳・3歳編〜(再掲載)

先日の記事を間違って消してしまいました・・・。
「赤ちゃん・子どもにおすすめの絵本」の記事にハテナスターを下さった方、本当にすみません(;;)

おすすめの絵本

 

出産祝いで友達からもらったり、本屋さんに行くたびに1冊ずつ買ってきて、ちょっとずつ増やしてきた絵本。そのなかでも、長男のツボにはまったお気に入りの絵本を紹介したいと思います。


【0〜1歳編】
第1位

だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット)


だるまさんが、どてっとコケるところ、がとにかくツボで、きゃっきゃっ笑っていました。

第2位

Dear Zoo (Dear Zoo & Friends)


英語ではなくにほんごで「くびのながーいキリンさん」などことばを足して読み聞かせしました。6ヶ月頃から自分でフリップをめくれるようになって、破いては補強して長く使えた絵本です。

第3位

どうぶつのあかちゃん かお (いっしょにあそぼ)


かおの部分(めもと)が切り抜かれているので、自分や私のかおに絵本をあてて、いないいないばぁ、という感じで遊んでいました。

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【2歳編】
第1位

ふっくらパン (あかちゃんしかけえほん)


かわいい動物がいろんな種類のパンを手にもって、「もぐもぐもぐ、たべているのはだあれ?」をくり返す絵本。さいごの「はい、これはきみのふっくらパン」という部分を「はい、これは○○くんのふっくらパン」と読みかえてあげるととても喜びました。

第2位

ノンタンおやすみなさい (ノンタンあそぼうよ (2))


はじめてのノンタン絵本。なかなか寝つきの悪い長男に寝かしつけ絵本として購入。予想は外れてこれを読んでも寝ませんが(笑)いまでも大好きな絵本。じゃんけんもこれで覚えました。

第3位

Ten Little Ladybugs


カラフルな色使いで、たくさんの動物やお花が登場して「かず」を教えてくれる絵本です。てんとう虫が立体的でさわったりなめたり。今は「あおむしさん」と言って楽しんでいます。数字の概念はまだ分からないようです(^o^)

【3歳編】

第1位

とんとんとん のりものだあれ 1・2・3さい ふしぎなとびらえほん


新幹線やのりもの全般に興味を持ちはじめた頃に購入。かずあるのりもの絵本の中で、今でも長男の絵本ランキング1位です。ドアをとんとんとん、とたたくマネをしてくれます。

第2位

ノンタンいたいのとんでけー (ノンタンあそぼうよ)


ノンタン絵本2冊目。いたいのいたいのとんでいけ〜と長男のあたまをさすりながら何度も読み聞かせました。「かいじゅう」に興味を持ちはじめたので、怖いけどおもしろいという気持ちで楽しめます。ノンタンの妹、タータンもこの本で出会いました。

第3位

きかんしゃトーマスのことばえほん えいごでなんていうのかな? (きかんしゃトーマスとなかまたち)


きっかけは、動物の名前や乗り物の名前以外にも「ことば」をもっと増やしたいなぁと思って探した絵本です。トーマスも好きなので、ことば図鑑のように使っています。この絵本は、長男が最近4才になって、いちばん手にとって読んでる絵本になりました。私に「うしさん」、「ふねー」と指さししながら教えてくれます(^o^)


これはイイ!と思って買っても、息子にとっては興味なしの絵本もけっこう沢山あります(笑)
まだ文が多い絵本や、細かい絵の絵本は面白くないようです。

幼児園から帰ってきて、バタバタ夜ご飯を食べて、ねんど遊びをして、ハマってる「おさるのジョージ」や「クレヨンしんちゃん」のDVDを見ることが多くなった今日この頃。

視覚優位で目に入る刺激に敏感なので、なかなか遊びが長続きせず、絵本からも少し遠のいていました。

寝る前の10分間は絵本の時間を復活させて、ココロもからだもリラックスできる時間を増やしていきたいなぁと思います。

 


向日葵

発達ゆっくりな長男の、苦手なあそび、好きなあそび。

長男は、視覚的に楽しめるあそびが大好きです。OTの先生からも、「○○くん(長男)、目が強いね~」とよく言われます。そんな長男にとっていくつか苦手なあそびがあります。

苦手なあそびと、その原因

 

苦手なあそびランキング、第一位は・・・「新聞紙をびりびり破る」あそびです。

一時期、家で新聞紙を床に広げて、ピクニックみたいにその上で遊びたがっていたのですが、手足は真っ黒になっちゃうし、片付けは大変だし、「だめだよ!お片づけ、ないない~」と新聞紙で遊ばせることはしませんでした。

そのことを覚えているのかどうなのか、幼児園でお友達や先生と新聞紙を破って散らばしたり、マントに見立てて肩に付ける様なあそびをすごく嫌がるようなのです。

そんな話を先生から聞いて以来、ハサミをつかって新聞紙を切る遊びを家でもしたり、広告を破いたりして遊んでみました。それでも幼児園では新聞紙あそびを嫌がり、ひらひらと破いた紙を散らばしたとたん、泣いちゃう長男。

どうしてかな、音が嫌いなのかな、不規則な動きが嫌いなのかな。他にもシャボン玉あそびも「あそび」というイメージがもてないのかあまり好きではありません。新聞紙あそびも、自分の思っている新聞紙を使った遊び方ではないため、周りがしていることを遊びとは思わず、何をしているのかわからない状態で違和感を感じているのかなぁと思い、OTの先生に新聞紙あそびが苦手だと話してみました。先生は、新聞紙の『びりびり破れる音だけでなく、バラバラになる感じも嫌なのかも。そして次に何をするのか予測できないことは遊びと思っていないんでしょうね〜』と教えてもらいました。むむむ、新聞紙あそびがこれほど難しい遊びだとはおどろきです。

これに関連して、苦手なあそびランキング、第二位は・・・大勢で遊ぶこと。(範囲が広すぎますよね。)

以前、保育園のお友だちと「いもほり」をした際に、「土」の感触が苦手だったのか、普段は少人数の幼児園(3人)で過ごしているのに、突然30人以上のお友だち(1~6歳)と触れ合うことになって驚いたのか、またまた泣いてしまったようです。砂遊びのようにスコップですくってバケツに入れるなど、自分の知ってるあそび、予測できるあそびではなく、まさか土の中にあるお芋を掘るとは思いもよらない事態なのでしょう(笑)

長男の場合、私以外の誰かと上手に遊ぶことに慣れていません。このことを先日の療育で相談してみると、『それは「ママ、ぼくの思っていること分かるでしょう?どうにかして~」と○○くん(長男)のあそびの軸が、まだママ(保護者)にあるからかもしれませんね。これから○○くんにとって、どうやったら自分の思いが相手に伝わるのか、自分から行動に移して相手に伝えるには何をしたらいいのかを考えるようになりますよ。』とアドバイスしていただきました。

なるほど、たしかに『ママ〜ママ〜!』とは言うものの、何をどうして欲しいのか、どうしたらもっと面白くなるのか、何を動かしたらどのように変わるのかなど、想像する力をこれから育てていけばいいんだ。焦るな私、とまたひとつ勉強になりました。

好きなあそびにかわるかな?

 

療育でスライムや粘土を使った感覚統合あそびをするのですが、家でも「ねんどあそび」を頻繁にします。

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ねんどをこねこね、道具(へらやハサミ等)を使って切ったり、押し出したり。にこにこ笑顔であそんでいます。

まだ形をつくりだすことはできませんが、ハサミがほしいときは「ちょうだい」と言ってかしてもらうなど、ちょっとずつ自分の気持ちを態度や言葉で表す練習をはじめました。

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いっぽいっぽ、色んなあそび方を知って、好きなあそびが増えていくといいなぁと奮闘の毎日です。

やっぱり外が大好き

 

部屋の中で遊べるあそびを増やしているのですが、長男にとっては「外で体を動かしてあそぶ」ことが、いちばん好きなあそびのようです。

落ち着きがないからといって、じっと静かにさせる練習をするのではなく、むしろ体を動かしてエネルギーを発散させることが大切ですよ、と発達外来の先生も言っていたなぁと思い出します。

次男が少し大きくなったので(生後約6ヶ月)抱っこひもやベビーカーに乗せて、無理のない程度に兄弟で外遊びをさせてあげたいなぁ。そして、長男が次男に滑り台やブランコを一緒にしようと誘ってくれる日が待ち遠しいなぁと、となりで寝ている我が子たちを見ながら思う今日この頃です。

 

 

向日葵

 

療育センターってどういうところ?〜不安と決意編〜

長男の通う療育センターは、自宅から車で約1時間のところにあります。初診は3月、今まで3回通っています。

療育センターって何をするの?

 

長男が県立病院から紹介された療育センターは、クリニック(医療)PT(理学療法OT(作業療法ST(言語療法)それぞれのリハビリルームと、母子通園の支援センター分離保育の児童デイサービスなどが同じ敷地内にある総合型の療育センターです。

〜療育のながれ〜

 

①診察:センターを訪れてたら、まずは保険証と医療受給者証*1を提出して検温・問診。

②カルテの受取:療育計画が書かれているカルテを受付で受け取り、OTの先生が来るまでリハビリルーム前のキッズスペースで待つ。(この待ち時間がけっこう大変!うろうろ動き回って待っています)

③リハビリの実施:約1時間、道具など指先を器用に使いこなすための微細運動訓練とボールプールやトランポリン、スライダーなどを使って体全体を動かし、体幹を鍛える粗大運動訓練

④次回の予約

といった感じで、1回の療育に約半日を要します。(移動だけで往復2時間…遠いです)

はじめて療育センターに来た時は、最初の診察で発達外来の際に聞かれたこととほとんど同じ内容の詳しい問診がありました。

名前が言えるか、年齢が言えるか、あいさつできるか、座って話を聞けるかなど、息子の様子も観察されて、本人は初めての場所に興奮して目に入るもの全てに興味津々の様子でした。相変わらずイスに座っていられずうろうろ。

ひと通り問診が終わると、療育を始める上で、正式に長男の発達に関する診断内容を告げられました。

現状は、言語発達遅滞協調運動障害が認められるということ。

発達性の協調運動障害を指摘されて、いわゆる落ち着きのない子というレッテルは外されて、脳血管疾患(脳の機能凸凹)による発達障がいだということがはっきりと分かりました。※聞いた時はやっぱりショックで、ある程度は大学でも勉強していたり事前に調べていて予備知識はありましたが、わが子となると診断名を聞いたら胸がドキドキして自分が動揺しているのを感じました。)

発達性協調運動障害とは

 

ジャンプや片足立ちができない、ボタンをかける、スプーンやフォークがちょっと下手っぴなど、からだの不器用さにつけられた診断名です。単独で起きることは珍しく他の発達障がいと一緒に起きる可能性が高いと言われています。

長男の場合、筋肉の張りが上半身に関しては少し柔らかく、姿勢を保ったり腕の力が弱いなど体幹の未発達も認められました。

よく家でゴロゴロ寝ていたり、座ってご飯を食べるより、ぴょんぴょん跳ねてテレビを見たり…

一定の姿勢を保った状態で長時間過ごすことが苦手な理由が分かり、ある意味ホッとしました。

外食に行っても、30分以上じっとするなんて無理な長男を「親のしつけが悪いんだ」とか思われてるんだろうなぁ、と悲しくなったり、、、

病院や外出先で静かにさせる場面では、持ってきた絵本等では難しく、視覚的にカラフルで動きのある海外のYouTubeを見たがる息子を許している様子は、「わがままを許して好き放題させてるママ」と見られているかもしれない…と不安になったり、、、

そんな日々をなるべく気にしないように過ごしてきたけれど、これからどうしたらいいのか、どのように思っていたらいいのか、様々な不安を抱えていた私にとって、先生から診断名をはっきり言われて覚悟ができたのと同時に、不安定な状態から解き放たれたようなすっきりとした気持ちになりました。

もちろん、今でも自信がもてずに、くよくよしてしまう時もあります。

でも、「まずはママ(保護者)が余裕をもとう!」「子どもは一生懸命に生きて、げんきに育っていることを、その時間を、一緒になって楽しもう!そう心がけたいと決意しました。

 

次の療育は1ヶ月後。それまでは、復習して療育をお家でも遊びに取り入れて、長男の成長を見守りたいとおもいます。

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(療育センター初日。ボールプールを満喫する長男♡)

 

 

向日葵

 

 

*1:子どもの医療費の一部を助成することにより保護者の経済的負担を軽減して疾病の早期発見及び治療を促進し、子どもの健やかな育成を図るためのもの 参考:

妊娠出生時の手続き・佐伯市暮らしの便利帳

子どもの発達の目安(めやす)とコミュニケーション力

次男の赤ちゃん訪問*1で、『発達のめやす』という資料をもらいました。子どもの月齢・年齢に応じて4つの分野に分けておおまかな発達の目安が書かれていたので紹介したいと思います。

 発達の4分野

 

<粗大運動>体が自由に動くようになる過程

<微細運動・適応>手を使って道具を操るようになるまでの過程

<言語>言語を話すようになる過程

<個人・社会性>自分の判断で行動を決定するまでの過程

例えば、4~5ヶ月ごろのめやすは、寝返りができる<粗大運動>、両手を合わせる<微細運動>、声のほうに振り向く<言語>、玩具をとる<社会性>が挙げられます。1歳ごろになると、歩く<粗大運動>、なぐり書きをする<微細運動>、意味のある1語を言う<言語>、コップで飲む<社会性>などに個人差が出始め、わが子の発達に遅れを感じる保護者も少なくありません。長男の場合は、意味のある1語はまだ話せず、「アンパ(アンパンマンのこと)」を思い出しては口にしていました。

2歳、3歳と年齢を重ねるにつれ、泣かずに自分の要求を言葉にしたり、自分の意思で体を動かし運動のバランスをとることができるようになるなど、それぞれの分野が相互に影響しあった発達をしていきます。

3歳児検診の際、相談の多い項目に言語の発達があります。長男の話す言葉は発音がはっきりしていないので、私(ママ)以外の大人に伝わりにくくコミュニケーションの妨げとなっていました。

保育園などの集団生活でも先生の指示が理解できずに行動に遅れが生じたり、お友達と公園で遊ぶ時に「かして」「いいよ」のやり取りが出来ずに、私と長男の2人で遊ぶことが多くなるなど、コミュニケーションに偏りを感じていました。

赤ちゃんの時は非言語コミュニケーション(泣く・笑う・怖がるなど)が重要視されますが、3歳児の主なコミュニケーション手段は「ことば」です。

「ことば」を使ったコミュニケーションや意思表示が発達のめやすに使われることが多くなってきます。

 コミュニケーションの発達とジェスチャー

 

ことばは相手に自分の気持ちを伝える手段として便利な道具の一つです。

赤ちゃんは生まれてすぐに「ほほえみ」を習得するといわれています。生理的な微笑みとも解されますが、それは母親の愛情を得るため、生き残るための必死の努力ともいえます。3歳児においても、ことばがなくてもコミュニケーションが成立する場面は多々あります。長男もことばが少なく、「お行」が苦手というハンディキャップこそありますが、それを補うために「ジャスチャー」を交えて会話をすることが多くなりました。

例えば、まだ遊びたくてやめたくない時は人差し指を立てて「もういっかい」と発語するように教えています。何ていっているのか分かりにくくても、ジャスチャーが足りない部分を補ってくれるからです。OT(作業療法)の先生から「ちょだい」を練習する際は、両手を重ね合わせるジェスチャーをおしえてもらいました。

発達ゆっくりの長男にとって、発達のめやすに当てはまらないこともありますが、ジェスチャーを取り入れることで、コミュニケーション力を成長させています。

これから家庭療育と療育施設での練習で、コミュニケーションを楽しく伸ばしていきたいと思います。

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(外遊びが大好き。落ち葉をちぎるのがマイブームな長男です) 

 

 

向日葵

 

*1:市と提携している助産師の先生や保健師さんが、生後1ヶ月ごろの赤ちゃんのいる家を訪問し、赤ちゃんの体重増加は良いか、お母さんに産後うつ等の悩みがないかなど、産後のママサポート事業