UniqueNotes ~やさしい療育日記~

心とからだの「発達」と「療育」発達ゆっくりの長男と次男を育てる二児の母が発達障がいに向き合う日々をつづります

気持ちを言葉に出せなくて、自傷・他害行為をしてしまう時の対応〜元幼稚園教諭から教えてもらった関わり方〜

先日、高校からの親友と久しぶりにランチ会。お互い子連れで、(友人:2歳前、私:7ヶ月)外食をゆっくり取るのは難しいため、美味しいピザをテイクアウトしました。
子どもたちの食べこぼしも、泣き声も、ウロウロあそびも気になりません。
子育ての悩みをお互いに相談したり、昔の楽しかった思い出話をしたり、とても充実した時間でした。

来年、幼稚園に行くか迷ってるとか、発達支援センターの療育が充実しているとか、色んな話をしていく中で、私の長男がたまに頭を壁やイスにコツンと軽くぶつける話をしたら、こんな答えが返ってきました。

自傷や他害行為はどうしておきるのか?

<長男の場合>

いつ?:嫌だ!と感じたり、こっちを(子ども自身)見て欲しい、という気持ちになったとき
どんなふうに?:私と目線を合わせたまま、(私を見ながら)頭や手をテーブルや壁などそばにあるものに打ち付ける。
そのとき、何か言ってる?:「あたま、いたーい。て、いたーい。○○くん(長男のこと)いてっ。」など。
どうして?:自分の感情(嫌だ、こっち向いて、これじゃない、違う、どうしたらいいのかわからなくなった等)を相手(主に私:母親)に伝えたいけれど、どうしたらいいのか分からないから。

一通り、整理して元幼稚園教諭の友人に話してみると、

「○○くんが手を机とかに打ち付けた時、なんて声かけしてる?」と返ってきました。
私は、
「よしよし、大丈夫だよ」
と抱きしめながら言ってるよ、と伝えると・・・

「大丈夫、わかるよ(同意)」と伝えることはとっても大切。

でもその後に、打ち付けていたその手を持って、ママの肩にぽんぽんってやさしく乗せて「ママ、ママだよ」って言ってあげて。

手を打ち付けなくても(自傷)、言葉で「ママ」って伝えたり(言葉で表現)、
ママの背中や肩にトントン(ジェスチャー)とするだけで、あなた(長男)のこと、分かってあげられるんだよって伝え(教え)続けていくと、行動が変わってくるよ!

なるほど・・・私は長男に気持ちの伝え方を具体的に教えたことはありませんでした。

パニックになった時、ひとまず落ち着かせるためにギュッと抱きしめて、大丈夫と声をかけてあげるだけに止まっていたのです。
あと一歩、「こうしたらママはあなたの気持ちが分かるよ」と叩いていたその手を持って教えてあげればよかった。。

受け止める(受容・同調)
教える(方法や手段の教授)
ほめる(やる気を引き出す)

これらは3つとも大切で、関わり方・接し方に少し気をつけてあげるだけで子どもの個性をいい方向に伸ばせることを教えてもらいました。

子どもはうまれた時から、ママのまねをしてたくさんのことを学習します。
目で見て、耳で聞いて、手で触って。
様々な刺激を成長に変えるエネルギーに溢れているのを日常生活を見ていて感じます。
そして、出来ることが増える(成長体験)と子どもは自信をもち、行動に余裕が生まれてくるのです。

子どもの自信を育てるための心得

・子どもの変化に敏感になる(何をしようとしているのか、想像する。これまでの遊びの中から連想する)

・親がじっと待つ(なかなか出来なくても、代わりに親がしようとせず焦らない)
【たとえば・・・外出する時、子どもが靴を自分で履こう・脱ごうとしている時、待ちきれずに途中で親がしてあげる→子どもは「自分では出来なかった」「親にしてもらえるならがんばらない」とやる気が削がれる】

・失敗しても責めない(失敗も多いけれど、しようとしている気持ちを尊重する)
【たとえば・・・パンツを脱ごうとしている途中で間に合わずにおしっこしてしまい、下着や床がぬれてしまった時、怒るだけで脱ごうとがんばったことに気づかず褒めていない→パンツを自分で脱ぐのもやめてしまう。*着替えや拭くものを用意していたら親にも余裕が生まれます。トイレトレーニング中は親もトイレトレーニング中と育児を楽しむ余裕を持つとイイのかなと感じます】

・笑顔を忘れずに(顔が怒っていたら、子どもは萎縮してしまいます。褒める時はとびきりの笑顔を心がけています)


幼稚園でも、子どもに何かを伝える時、教えるという意識は大切だけど、お勉強というスタンスでは子どもはすぐに飽きてしまうんだよ。
と、友人も言っていました。私も同じように感じています。
子どもは「遊び」が大好きです。色んな「遊び」を通じて気持ちの伝え方を学び、体力や体幹・筋力も身に付いていきます。

たまにある自傷に悩んでいましたが、受け止めてあげるだけでなく積極的に関わって、気持ちの表し方を教えてあげていきたいなぁと思いました。

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(新聞紙をひたすらビリビリ破る手先の運動、そして本人は同じ動きをする楽しさ、ビリビリって音の心地良さ、並べてみたり、観察をしながら遊んでます)


向日葵