子どもの発達の目安(めやす)とコミュニケーション力
次男の赤ちゃん訪問*1で、『発達のめやす』という資料をもらいました。子どもの月齢・年齢に応じて4つの分野に分けておおまかな発達の目安が書かれていたので紹介したいと思います。
発達の4分野
<粗大運動>体が自由に動くようになる過程
<微細運動・適応>手を使って道具を操るようになるまでの過程
<言語>言語を話すようになる過程
<個人・社会性>自分の判断で行動を決定するまでの過程
例えば、4~5ヶ月ごろのめやすは、寝返りができる<粗大運動>、両手を合わせる<微細運動>、声のほうに振り向く<言語>、玩具をとる<社会性>が挙げられます。1歳ごろになると、歩く<粗大運動>、なぐり書きをする<微細運動>、意味のある1語を言う<言語>、コップで飲む<社会性>などに個人差が出始め、わが子の発達に遅れを感じる保護者も少なくありません。長男の場合は、意味のある1語はまだ話せず、「アンパ(アンパンマンのこと)」を思い出しては口にしていました。
2歳、3歳と年齢を重ねるにつれ、泣かずに自分の要求を言葉にしたり、自分の意思で体を動かし運動のバランスをとることができるようになるなど、それぞれの分野が相互に影響しあった発達をしていきます。
3歳児検診の際、相談の多い項目に言語の発達があります。長男の話す言葉は発音がはっきりしていないので、私(ママ)以外の大人に伝わりにくくコミュニケーションの妨げとなっていました。
保育園などの集団生活でも先生の指示が理解できずに行動に遅れが生じたり、お友達と公園で遊ぶ時に「かして」「いいよ」のやり取りが出来ずに、私と長男の2人で遊ぶことが多くなるなど、コミュニケーションに偏りを感じていました。
赤ちゃんの時は非言語コミュニケーション(泣く・笑う・怖がるなど)が重要視されますが、3歳児の主なコミュニケーション手段は「ことば」です。
「ことば」を使ったコミュニケーションや意思表示が発達のめやすに使われることが多くなってきます。
コミュニケーションの発達とジェスチャー
ことばは相手に自分の気持ちを伝える手段として便利な道具の一つです。
赤ちゃんは生まれてすぐに「ほほえみ」を習得するといわれています。生理的な微笑みとも解されますが、それは母親の愛情を得るため、生き残るための必死の努力ともいえます。3歳児においても、ことばがなくてもコミュニケーションが成立する場面は多々あります。長男もことばが少なく、「お行」が苦手というハンディキャップこそありますが、それを補うために「ジャスチャー」を交えて会話をすることが多くなりました。
例えば、まだ遊びたくてやめたくない時は人差し指を立てて「もういっかい」と発語するように教えています。何ていっているのか分かりにくくても、ジャスチャーが足りない部分を補ってくれるからです。OT(作業療法)の先生から「ちょだい」を練習する際は、両手を重ね合わせるジェスチャーをおしえてもらいました。
発達ゆっくりの長男にとって、発達のめやすに当てはまらないこともありますが、ジェスチャーを取り入れることで、コミュニケーション力を成長させています。
これから家庭療育と療育施設での練習で、コミュニケーションを楽しく伸ばしていきたいと思います。
(外遊びが大好き。落ち葉をちぎるのがマイブームな長男です)
向日葵