UniqueNotes ~やさしい療育日記~

心とからだの「発達」と「療育」発達ゆっくりの長男と次男を育てる二児の母が発達障がいに向き合う日々をつづります

療育センターってどういうところ?〜OT(作業療法)で行われる遊びとその効果~

療育センターに通い出して、2ヶ月が経ちました。これまで4回のOT(作業療法)でしてきた遊び(リハビリテーション)の中で、長男が興味を持ったものと、無関心なものがあります。

指先を使うあそび(微細運動)

 
粘土遊び(お気に入り:毎回したがる)
こねる、ちぎる、道具に入れる、出す
(まだ何かの形を作り上げる:造形は出来ません)
スライム遊び(気になる:触りたいけど、感触が気持ち悪そう)
のばす、ちぎる、まとめる
 
道具遊び(気分によって違う:粘土と組み合わせるとやる気が出てくる 笑)
・はし(あまり好きではない:ご飯を食べる時は興味を示してくれるので、無理強いしない)
・ハサミ(現在、いちばんのお気に入り)
手が切れないように、先がプラスチックで覆っているもの等、幼児ハサミを使用する。
家でも、はさみの練習をしています。(本人はあそび、広告を切るのが楽しいらしく、ほぼ毎日チョキチョキしています)

https://www.instagram.com/p/BF_UKQlAnYy/

・・・実はこのはさみ、100均で売っています。OTの先生から教えてもらいました。ばねも付いていて、難易度低く、安く、安全に使えてとっても便利!
最初は少し固めの粘土を切る練習。
徐々に紙をまっすぐ切る、四角に切る、三角に切る、丸く切る、形(線)にあわせて切るなど応用できる。(長男はまだひたすら切るだけです。連続して切れるようになりました。)

https://www.instagram.com/p/BDcKD6DAncS/

(最初の1週間は私が紙を持って、切る方向に動かしてあげてました。)

・洗濯ばさみ(すぐ飽きる:声かけにより進んでする場合もある)
人差し指と親指を使うように、誘導する。
家でも、最初は手のひらを使っていましたが、洗濯物を取り入れる時に、「お手伝いお願いしまーす」と声をかけて、のりのりに褒めて、全部はずすまでじっと待ちます。(早く片付けたい気持ちをグッと我慢)
 
どの遊びも、本人が乗り気にならないとすぐに飽きてしまうので、褒めたり、遊びを組み合わせるなどして、集中する時間を少しでも延ばそうと工夫しています。
(ハサミ遊びは器用に道具を使う練習になるのですが、後片付けが大変で・・・早めに切り上げてしまう私です(^^)
 

体を動かす遊び(粗大運動)

 
トランポリン(自分からすすんでする:誰かと一緒だとバランス崩す)
・ジャンプによって頭のてっぺんからつま先まで、全身に刺激が入る感覚を経験できる
・円の中心に、バランスを崩さずに、まっすぐ着地する運動を繰り返すことで、体幹を鍛えられる!

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ボールプール(埋もれるのが好き:ボールをかけてもらうと喜ぶ)
・ひんやりとしたボールの感触や固い手触りなど、色んな感覚を感じられる
・ボールに埋もれた状態から抜け出す動きは、体全体の筋肉トレーニングになる
ブランコ(障害物を蹴るのが好き:ただ揺れるだけは飽きるので、動きにバリエーションを!)
・体のバランス(姿勢)を保った状態で、揺れても下に落ちない
・ブランコに座った状態で、足で前にある障害物を蹴るなど二つ以上の動作を一緒に行う
他には、タイヤにまたがって、ブランコのようにゆらゆら揺らされる遊びも楽しそうにしていました。
 

お友だちとの関わり

 
先日の療育では、同じくらいの年齢のお友だちが「ボールプール楽しいよ~」とか「トランポリン一緒にしよう!」と誘ってくれたのですが、長男はツンデレ?(;;)でマイペースに自分がしたい遊びをしていました。
ただ、他のお友だちがしている遊びも気になるようで、チラチラ見に行ったり、様子を伺うそぶりを見せてくれるようになりました!うれしい!!
 
粗大運動をするスペースは何人かのお友だちと共有するので、これから遊びを通じて、私以外のだれか(先生やお友だち)に関心を持って、コミュニケーションをとりながら遊べるようになっていくといいなぁ(^^)と期待しています。
 
長男にとって、療育が特別なものではなく、生活の一部として馴染んでいければと思っています。
 
 
向日葵

 

NICU(新生児集中治療室)ってどんなところ?~生後5日で鼻腔狭窄による哺乳障害で入院した息子の場合~

家の整理をしていたら、2012年のダイアリーと県立病院の入院の手引きが出てきました。

長男は生まれてすぐに右鼻腔の狭窄音(泣いてるとき以外でも、「フガフガ」と鼻詰まりのような音がする)を指摘されて、産院を退院した日にそのままNICUへ転院しました。

私は恥ずかしながらその日までNICUに関してほとんど知識を持っておらず、わけの分からないまま入院することとなったのです。

 

産院から県立病院の新生児科(総合周産期母子医療センター)へ

 

県立病院に到着して、まずはじめに産院からの紹介状を持って新生児科で診察を受けました。

産院の先生から県立病院に大まかな症状を説明してもらっていたので、私からほとんど説明せずに赤ちゃんだけ検査室に連れていかれ、耳鼻科によるコンサルタントがすぐに行われました。

もう、ただただ不安で。私自身、産後5日しか経っていなかったので、おろ(出血)や子宮収縮による痛みを退院する時まで感じていたのですが、県立病院の待合室では、きつさを感じる余裕もありませんでした。

 

生まれてまだ5日しか経っていないのに、どうしてこんな場所にいるんだろう。

脳に酸素が届きにくい状態だと障害が残るのではないだろうか・・・。

入院するほど深刻な状況じゃないのかもしれない・・・。

それとも、右鼻腔は閉塞していて手術が必要だったらどうしよう・・・。

色んなことを考えていましたが、私も旦那さんも口にすることはありませんでした。

お互い、ママ・パパになったばかりで、動揺していたのです。

 

鼻腔狭窄の精査加療

 

耳鼻科では、新生児用のファイバー検査(鼻に管を通して閉塞していないか確認)を施行されました。

調べてみると、右だけではなく両側鼻腔ともに非常に狭く、新生児用ファイバー(外径約2.1ミリ)がなんとか通過する程度。(検査後抱っこした時は鼻血が出ていて、とても可哀相でした・・・。)

長男の場合、呼吸を確保するために、エアウェイ*1挿入による気道確保も検討されたのですが、呼吸状態がそれほどまでは悪くなかったため、血管収縮薬*2の点鼻治療を行い、NICUで入院しながら経過観察をすることになりました。

 

NICUでの入院生活

 

3時間ほど待った後、NICUに入院する手続き・医師による説明が行われました。

旦那さんと二人で部屋に通され、現在の赤ちゃんの状態や入院中の治療方針、今後の追加検査の可能性など1時間以上かけて話を聞きました。

私はそこで、はじめて泣きました。

怖いのか、悲しいのか、可哀相なのか分かりません。県立病院に来て気を張り詰めていたその緊張が一気に解かれ、涙が止まりませんでした・・・。

 

NICUは完全看護です。

保護者は付き添いで一緒に入院することはありません。看護師さんが交代で24時間体制の下、赤ちゃんを大切に管理してくれます。

パパとママ以外はたとえ親族であってもNICUの治療室に入ることは許されません。(祖父祖母やきょうだい等でもだめです)お見舞いに来てくれた家族は、治療室の外に待合スペースがあり、そこからガラスの窓越しに面会することが出来ました。

私や旦那さんが、NICUの治療室に入る時は、

①外で手洗いを念入りにします。

手首のさき、腕まくりをして広範囲を石鹸とアルコール消毒をして清潔にします。

②治療室のドアは手で開けません。

ひじを使って、清潔にした手のひらが汚れないように気をつけて入室します。

*生まれたばかりの小さい赤ちゃんは、外部からの細菌により重症化する危険があるので、中に入る人を限定させて、さらに消毒を徹底させているのです。

 

入院期間中は、赤ちゃんは肌着だけ着て、タオルにくるまれていました。

たくさんの管が体についていて、こんな小さい体に・・・と可哀相でしかたありませんでした。

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でも、日に日に「しっかりしないと、がんばってるのは○○(長男)なんだから・・・前向きにならないと、がんばってる長男に失礼だ!」と考えるようになって、管が付いている長男を見ても可哀相ではなく、かわいい、と思えるようになりました。

 

入院5日目:CT検査

長男の鼻腔や脳に腫瘍が無いかを調べるため、CT検査をしました。(睡眠導入薬を使用するための同意書など、いくつかの書類にサインをしました)

 入院6日目:MRI検査

 脳の中身を精密に検査しました。ちょっと左シルビウス裂がやや広い程度でこれも経過観察という結果になりました。

 

入院生活~ママとパパとのふれあい~

 

パパから抱っこされて、お昼寝もしました。

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 これは沐浴をパパからしてもらって、気持ちよくなり眠ってしまった一枚です。

お家で出来ないことも、NICUで沐浴の練習母乳をあげる練習もしました。

 

 

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 左にあるウサギのおもちゃは家から持ってきたものです。手にはめるミトンも用意しました。泣くと鼻が詰まって苦しいので長男はほっぺをつめで引っかいていました。

 

NICUに持っていったもの

 

・母乳(私自身・搾乳して凍らせたもの)

・おもちゃ(布製のものにしました)

・ガーゼ(着替えは必要ありませんでした*有料で病院のものを使用しました)

・カメラ(たとえ病院にしても、新生児の子どもの様子を残しておきたかった)

使用した搾乳器や保存パック

 私は手動の搾乳器を使いました。結構疲れたので、今となっては自動でもよかったかもしれません(笑)保冷バックと保冷剤も購入しました!(母乳は凍らせて保存します)

 

カネソン 母乳バッグ 100ml 50枚入

カネソン 母乳バッグ 100ml 50枚入

 

 これに入れて、パパに母乳を運んでもらいました。保冷バックに、保冷剤を入れて温度が上がらないように注意して持って行ってました。(移動中、車の冷房もかなりきかせて行ったようです笑)

 

退院の準備と退院後について

 

 【退院準備】

退院の前日、点鼻薬を入れる練習やこれからのかかわり方を教えてもらうため、ファミリーケア室という、退院準備のお部屋で母子同伴で入院しました。

二人で過ごす時間は産院以来で、とても嬉しかったのですが少し緊張していました。

大丈夫かな、ペースメーカーはずしているけれど呼吸が苦しくなった時、ちゃんと分かってあげられるかな、点鼻は上手にさしてあげられるかな。

担当の看護師さんはとても親切でミルクを用意してくれたり、めん棒を持ってきてくれたり、私の不安を汲み取ってたくさん話しかけてくれました。

不安な夜を、無事に乗り越えて・・・ 入院生活10日間。やっと家に帰ってきました。

 

【退院の事務手続き】

保険証医療受給者証の手続きはなるべく早く済ませておいたほうが良いです。

NICUの入院治療は高額です。(保育器の使用や使用する薬剤などにより料金は変わります)保険対象外の料金の支払いが発生します。

長男の場合、市に申請した医療受給者証の提示により、かなり軽減されました。(目安ですが、10日の入院で10万円掛かりませんでした)

 

【経過観察】

退院後、新生児科に毎月一回、経過観察の診察に通うことになりました。

(発達の様子や鼻腔の狭窄音などチェックしてもらっていたので、市の5ヵ月検診には行きませんでした)

 

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一ヵ月後のお鼻を確認すると、やっぱり右側の鼻の穴が小さいのがわかります。

 それでも、成長とともに鼻の穴も鼻腔自体も大きく広くなりました。

 

自宅では、目薬のような容器に入っている「プリビナ点鼻薬0.05」を1日3回

①呼吸が苦しそうなとき(顔が青白くなる)

②泣いて鼻が詰まった時

③ミルクや母乳を飲む前

など、赤ちゃんの様子を観察しながら投薬していました。

 調子がいい時はスキップ(使用しない)してOKでした。

 

生後6ヵ月になると、新生児科の診察は3ヶ月に一回になりました。

そのころから、点鼻薬を使わないで過ごせる日が増えてきました。

 

そして・・・1歳2ヶ月、新生児科を卒業となったのです。

 

 

さいごに

NICUで過ごした長男のこうした経験・情報が、これから入院する(かもしれない)赤ちゃんのママさんやパパさんのお役に立てればいいなぁと思います。

子どもによって、病院によって、ご家族の判断によって、治療方法は様々です。もちろん料金や事務手続きなども同じく、あくまでも参考程度にされてくださいね。

 

 

向日葵

*1:気道確保や、前根沈下を予防するために用いられる管状の医療器具

*2:鼻粘膜や 結膜の充血抑制作用がある

発達障がいは、都合の良い病気じゃない、親の育て方が原因でもない。そんなこと分かっているのに傷つくのはなぜだろう。

発達ゆっくりの長男を連れて、外食に行ったり、子ども広場のような、公共のキッズスペース(ボーネルンドやレゴで遊べるようなショッピングモールのキッズコーナー)で遊ぶことが苦手でした。今も少し胸がそわそわします。

 自分で決めたルールにしばられる

 

長男は、じぶんで『遊び』にルール(見通し)を決めてしまいます。

長男は、新幹線のプラレールが大好き!
キッズコーナーにプラレールがあると、いくつかの車両を連結させて、トンネルをくぐらせて、踏切で止まって、スイッチをおして「しゅっぱっつー」と言って楽しく遊びます。
もちろん、公共の場ですから他のお友達もたくさんいます。
長男が走らせていたしんかんせんを取って違う場所で遊んだり、踏切のスイッチを取り外したり、お互いに『とったり、とられたり』『貸したり、借りたり』コミュニケーションを取りながら他とのやり取りを学びながら遊ぶ場です。


しかし、長男は自分の中の、決まりごと・予想に反した事態に対応できません。


例えば、プラレールで遊ぶとき、踏切でいちど止まって、スイッチをおして、出発する。

この流れが崩れると悲しくなります。周りのお友だち以上にショックを受けます。

ルールに縛られない余裕が長男のココロにはまだありませんでした。

 気持ちのコントロール

 

長男は3歳になりたての頃、『かして、いいよ』のやり取りが苦手でした。

少し大げさですが、イジワルされたと勘違いして、すぐに大泣きをしてしまいます。

ちょっと待つ、ということがなかなか出来ません。

周りの保護者は「ごめんね、どうぞ」と言って長男におもちゃを渡してくれます。すごく申し訳なく、切なく、まだ、長男には早かったかなぁ〜と悲しく思う反面、くやしくもありました。

 

最近は、遊んでいるおもちゃを他のお友だちに取られても、違うおもちゃを探してまた遊び直せることが出来るようになりました。

でも、お友だちとのやり取りが何度も続いてしまうと、やっぱり少し苦手で、「おばけこわーい」と言ってみたり、どこかに走り出そうとします。
そんなときは、パニックを切り替えるために「りんごジュース買いに行こう!」と長男を連れ出して、その場を離れるのですが・・・
なんだか胸がそわそわ、甘やかしてると思われてるかな、なんて考えてしまうのです。

笑顔はちからになる

 

私はいつも笑顔でいようと心がけています。
長男がキッズスペース等でおもちゃを取り合いになり、お友だちと一緒に遊べなくなって泣いてる時。
外食に行ったときに、待ち長くなり、着席して静かに食事ができなくなってしまった時。
周りの保護者に「お騒がせしました」とお伝えして、胸のそわそわを気付かれないように、表情だけでも穏やかにして笑顔をつくります。

不思議とそうしてつくられた笑顔にも、心を落ち着かせる力があるのです。


ワガママをいつも許しているわけでもありません。

「かして、いいよ」を一緒になって教えます。

おもちゃを出しっぱなしにしていたら、ないないしないと遊べないよ、と叱ります。
それでも、気持ちが切り替えられなくて、いきなり走り出すときは、笑顔で抱きしめて、その場をそっと離れます。

周りの人の、心の声。私の中の、心の声

 

声を出して言えないし、言わなくてもいいことだけれど。

身近な人に「発達障がいって、ちょっと都合がいいというか、昔だったらワガママで済んでいたよね」と、何気なく言われて、軽く流せませんでした。

 

発達ゆっくりのせいにして、甘やかしているんじゃないんだよ。
気持ちのパニックが少しでも落ち着いて、日々の生活を楽しく過ごせるように、ココロのコントロールを助けてあげているんだよ。

 

ちょっとだけ、わかって欲しい、これが私の、親の気持ちです。

 

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(弟とお兄ちゃん、そばにはワンちゃんも。そばにいると安心です。)

 

 

向日葵

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知らずしらず、子どもの問題行動が成長と共に減ってきた!~病院での過ごし方を通して見えてきたもの~

先日、長男が2歳の時に判明した膀胱尿管逆流症*1の定期検査に行ってきました。

100人にひとりの乳児に見られる症状で、乳児期は男の子の方が少し多いようです。

 

検査の際、おしっこの出口から細いビニールのチューブを膀胱までいれます。造影剤と呼ばれる薬の入った水を膀胱に注入してレントゲンを撮り、逆流がないか調べます。

考えるだけでぞっとするような痛い検査ですが、眠くなってはおしっこが出た時の膀胱の様子が分からないので麻酔を入れることも出来ません。

チューブを挿すときの長男の悲鳴に何度私も泣かされたことか・・・

今回の検査で3度目ですが、前回と今回、続けて2回とも逆流が見られなかったことで、自然に消滅した、完治といえるでしょう、と先生から言ってもらえ、泌尿器科を卒業となりました。うれしい・・・!!!

 

子どもの成長を感じた場面

 

去年は検尿のおしっこパットを貼るのを極度に嫌がり、看護師さん2人がかりでつけてもらいましたが、今年は自分でズボンを下ろしました!

グズグズ泣きながらつけてもらっていたけれど、長男(私にとっても)にとってはものすごい成長でした。

いつもと違う環境や、身の回りの変化に、体の発達にともなって、ココロも少しずつ対応していけるようになっているんだなぁ。。

 

さらに、病院の待合い時間の過ごし方もだんだん落ち着いて過ごせるように変わってきました。

以前はベビーカー必須で、歩き回る(走り回る)長男を追いかけて、ちょっとキッズスペースで遊ばせたらすぐに飽きるので、ベビーカーに乗って院内散歩(笑)

県立病院は予約していても検査と診察の間、待ち時間がかなり長いため、

動きたい!走りたーい!と体がウズウズしている長男にとって、それはそれは退屈(というより、じっとしたくない)で苦手な環境です。

一昨日の検査でも、約30分ほど検査まで時間がありましたが、なんと手をつないで院内をお散歩して待てました!!抱っこでも、ベビーカーでもなく、手をつないで!

病院の定期検査は、病気の改善や悪化がないかをチェックしてもらえるだけでなく、私や長男にとっては「待つ」という時間の過ごし方を学ぶ場になっていたのだと思いました。

 

日常生活では気付きにくい変化

 


次男が生まれて、半年。抱っこひもで下の子を抱えた状態で夕飯のお買い物や家事をする機会が増えました。

 

長男にかかりっきりで、次男に我慢させてばかりかなぁと思っていたけれど、実は長男にたくさん甘えていたのです。

 

こっちにきて!と長男から手を引かれても、「△△くん(次男)いるから、ちょっと待ってね」と待ってもらったり、

ねんねー。と長男がベットで横に眠っていても、授乳で次男を抱っこして寝かしつける間、一人で寝てもらったり。

 

もっと、長男に「ありがとう」って言おう。

 

病院で見せてくれた、長男のひとり立ちのいっぽ。

手をつないで歩くことが、自然と出来るようになった変化に感謝して。

「ほめる」のではなく、「ありがとう」と伝えなきゃとあらためて思いました。

 

さいごに

 

今までは単身赴任でパパは普段居ないので、ママひとり占めの状態。

『弟』の誕生によって、自分以外の誰か(弟のこと)が、ママと自分の間に入ってきて、

これから、自分は『お兄ちゃん』になっていくんだと少しずつ分かってくれるとイイナ、と思います。

 

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 (弟にミルクをあげるお兄ちゃん。真剣なまなざしにジーン。)

 

向日葵

 

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*1:膀胱尿管逆流症とは腎臓(左右二つある)から尿管(腎臓と膀胱をつなぐパイプ)、そして膀胱へと流れていく尿が、おしっこをするときに膀胱から尿管、腎臓へと逆もどりする現象をいいます

発達をうながす語りかけ~ことばの遅れを気になりだして意識した3つのこと~

1歳半検診の時に、「わんわん」や「ブーブー」がかろうじて言えたくらいで、「ママ」や「マンマ(ごはん)」、「ミンミ(ミルク)」など自分の意思(欲求)を伝える手段としてのことばはまだ出ていませんでした。

 

おかしや飲み物が欲しい時は、泣いて知らせるか、私の手をひっぱって置いてあるところまで連れて行くなど、ことば以外の方法で自分の欲求を表していました。

 

ことばがなかなか出てこないな・・・もう少し待てばいいよね・・・

 

周りのお友達や、保育園の先生に聞いても、返ってくる言葉は、

「個人差があるから大丈夫ですよ~」

「男の子だから、ひとりめだからだよ~」

と言ってくれます。

 

でも、やっぱり気になる・・・

鼻腔狭窄で泣くと呼吸がしにくいからと、NICUを退院する際にちゅっちゅ(おしゃぶり)の使用をすすめられて、1歳になっても外れないからかな・・・。

 

そういえば、夜泣きがはげしくて1時間以上泣き止まない日が増えてるような気がする・・・

 

発達をうながす為に意識した3つのこと

 

「ことば 遅れ 1歳半」とインターネットで検索すると「発達障がい」や「自閉症」というキーワードがたくさん出てきます。

 

心配のしすぎかな・・・もう少し待つってどのくらい?2歳くらい?3歳??

 

・・・なにか、私に出来ることはないのかな?

 

いろいろと悩んで、かかりつけの先生に聞いたり、

本を読んで勉強して、日々の生活で意識して取り入れたのが、

 

1、オノマトペ(音や状態などを表す言葉)を積極的に使ってみよう。

2、先回りしてしてあげるのではなく、こどもが動く(話す)まで待とう。

3、なにかできたら(話したら)、すかさずほめよう。

「少しずつ、かんたんに出来ることから、ひとつずつ」

の3つのことです。

 

発達がゆっくりで、ことばだけでなく、身の回りのこと(コップでお茶を飲む、手づかみではなくスプーンで食べる)や社交性(オムツはずれや他のお友だちとあそぶ等)にも遅れを感じていたので、ひとつひとつ丁寧に教えてあげよう、そう思いました。

それまでは、子どもはじぶんで育っていくから、見守ろう。というスタンスで子育てをしていました。

でも、長男の場合は自分のしたいことが出来ないと、気持ちをコントロールできずにかんしゃくがはげしくなり、「どうしたら分かってくれるの~?」と困っていたのかもしれない。

ひとつひとつの発達が「当たり前」にできると思い込んでいたことを、くよくよ後悔してもしかたない・・・

いまから前向きに意識して、「やさしい語りかけ」をもっと意識して増やしていこうと決めました。

 

4歳になり、療育センターに通いだしましたが「言語療法」はまだ始めていません。

というよりも、はじめられない(テーブルとイスのあるお部屋に座って、マンツーマンでST(言語療法士)の先生の話を聞くなど、着席行動が苦手な長男にとって、それは無理に等しく、OT(作業療法)の先生から、まずは体の体幹を鍛えて姿勢保持からですね、と言われていました)ので、家庭での「語りかけ」がことばの練習の中心となっています。

 

ちょっとずつ、

自分のことばをつかって気持ち(パン、ちょうだい。ねんど、あけて。など)を表現したり、

 

実況中継のように身の回りで起こったことや、目で見たこと(おおきい、はっぱ。あかいあかい、にんじんさん。など)を説明してくれるようになりました。

 

大学で学んでいたことや、病院の先生から聞いてアドバイスされたことをメモして、私なりに意識している3つのことは、今でも生活の場・遊びの場に取り入れて実践しています。

 

大人だって、ほめられると嬉しい。子どもはもっとほめられると嬉しい。

「やる気」がでて、また「ほめられたい」と思って、がんばって、できるようになったら子ども自身がいちばん嬉しい。

 

嬉しい!楽しい!と感じるコミュニケーションの中で、一歩一歩(スモールステップ)できることが増えていけるように、少し意識して応援していきたいと思います。

 

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(水てっぽうを使って、指先のちからをあそびながら身につけています。本人は水遊びが楽しくてなかなか家に入ってくれません 笑)

 

向日葵

 

 

発達支援センターってどんなところ?【手続き編】~療育センターとの比較をふまえて~

長男は月に1〜2回、県の療育センターに通っています。

療育センターは、小児科の先生による診察を受けて、脳血管疾患の医療行為としてOT(作業療法)によるリハビリを受けています。そのため、保険証と受給者証(こども医療受給者証)が必要です。
これに対して、毎週金曜日に通っている発達支援センターは福祉の支援という位置付けで、保険証などを必要としません。(医療行為ではない)

療育センターと発達支援センターのちがい

 

【療育センター】
〈分野〉医療行為
〈必要な書類〉保険証・医療受給者証(自治体によって異なります)
〈必要な手続き〉病院からの紹介
〈費用〉基本的には保険適用のため実費はありません。
〈付添い〉母子同伴

【発達支援センター】
〈分野〉福祉
〈必要な書類〉通所受給者証
〈必要な手続き〉保護者による市への申請(3歳児検診など、保健師さんから紹介される場合もあります)
〈費用〉負担上限月額内で利用料を支払い(所得に応じて)
〈付添い〉母子分離、母子同伴は支援センターによって様々 (長男の通う施設は母子分離です)

 

発達支援センターへの道のり

 

長男の通っている療育センターは、自宅から車で往復2時間かかるところにあります。


移動に時間がかかり、診察、リハビリを合わせると1回の療育に半日を要します。


また、家族のケア(認知症の祖母やこころが不安定な母)のこともあり、毎週通うことはできません。。。


もっと近い場所に療育できる場所はないか探していると、facebookを通じて今通っている発達支援センターを見つけることができました。


施設からすぐにメールで返答が来て、一度見学に来てください(^o^)、と快く迎えて頂いて…ドキドキしながら、コンタクトを取ったので、やさしい対応にすごく安心して見学の日を決めました。


ラッキーなことに、その施設は、昨年できたばかりの発達支援センターで、定員に余裕があり、今通っている幼児園(無認可保育園)と併用して利用できることになりました。

発達支援センターを利用するには?

 

発達支援センターに通うためには、まずはじめに、市の社会福祉課、障がい福祉課など福祉の窓口に通所受給者証の申請手続きをします。

私の場合、療育センターからの紹介というわけでもなく、月に1〜2回の療育以外に地元で何かできないか探して、発達支援センターに直接問い合わせ→施設見学→市に申請、という手順ですすめました。

【通所受給者証の申請】

①市の福祉課の担当者(社会福祉士)と面談
〈持ち物〉
・印鑑
・保険証(利用する本人:長男)
マイナンバーカード(利用する本人、保護者:父親が居れば、母親ではなく父親のマイナンバーや印鑑を求められました)
母子手帳(生育歴や発達の様子を問診)

②ケアマネージャーと面談、サービス等利用計画(ケアプラン)を立ててもらう。

月に何度利用したいのか、発達支援センターで何を支援してほしいのか等、本人や家族のニーズに基づく計画を作成。

③発達支援センターとケアマネージャーとの三者面談。

支援計画案の内容等について話し合いをします。利用頻度や施設の説明など。書類もたくさん作成しました。

 

発達支援センターに通い始めてまだ1ヶ月ですが、保育・生活や遊びの中で療育を取り入れてもらい、毎週楽しく過ごしています。

タイミングよく入れてよかったなぁ。

 

これから毎日の生活が、長男にとってキツイと感じるのではなく、楽しく成長できる場となるよう、
幼児園・発達支援センター・療育センター・家庭それぞれが連携してサポートしていけたらと思っています。

 

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 (公園ではジャングルジムで遊ぶのが大好き!夏に向けて体力づくりしています。)

 



向日葵

 

 

発達ゆっくりの長男、「待つ」練習をあそび(家庭療育)に取り入れるためのコツ。

長男は『待つ』ことが苦手です。
順番を待つのも苦手ですが、たとえば、アンパンマンのテレビを見ていて、CMが入ることがきらい。DVDのように早送りしたがります。

病院の待ち時間、外食してお料理が出てくるまでの待ち時間、日常生活で「待つ」ことはとても多くて、長男にとっては我慢の連続なのかもしれません。

先日の療育で、「待つ」ためのコツを教えてもらいました。

作業療法の最中に、お友だちが先に入っているボールプールで遊びたくなったとき、
「お友だちが先に使ってるから、ちょっと待ってね」と言うよりも、
「ちょっと待って〜3、2、1!いいよ!」
というように、次の動作を始めるまでに「カウントダウン」して待つ、という練習です。

どれくらい待てばいいのかを、短い言葉具体的に伝えてあげて、『待つめやす』を提示してあげると分かりやすいですよ、と先生に教えてもらいました。


今まで、「ちょっと待って」と何気なく家でも言っていましたが、この「ちょっと」とはどれくらいの長さなのか、「3、2、1」など終わりの合図を伝えることが息子にとって、大切だったのです。

…気付かなかったなぁ〜。
むむむ、これからはテレビを消したり、おやつをあげたり、外に出るときなど、少し意識してみよう!そう思いました。

待つためのコツ

 

・カウントダウン
「3、2、1」と数字で残り時間を知らせる。

・指をつかう
指を三本、二本、一本、と目で分かるように教えてあげると効果的。

・終わりの合図
さいごに、「いいよ」など待つ時間の終わりをおしえる。
*さいきんは、「おわり」などに言い換えたりもします。

家庭で無理のない程度に「待つ」練習を取り入れて、いろんなヒトと楽しくコミュニケーションが取れるようになる。


これができたら、長男の世界もきっと広がるはず。

 

好きな遊びを介して私以外の「ヒト」への意識を高めていけたらいいなぁと思います。

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 (体のバランスを整えるあそび・体幹を鍛えるトレーニングです)

 


向日葵